2023年11月12日日曜日

日本市場と海外市場の連動性

1,先進国市場とは連動性が強い

・経済構造が似ている

・先進国は経済が安定、成長率が低い

・ 国民の平均年齢は高め、人口増加率は低い

・農業など第一次産業の比率は相対的に低く、工業など第二次産業やサービス業など第三次産業の比率が高い 

・金利は低位安定的

・株式市場や為替市場も安定的

・商品市場の影響を受けにくい


2、新興国や資源国とは連動性が弱い 

・経済規模の小さい国が多く、年による浮き沈みが激しい

・国民の平均年齢は低めで人口増加率は高く、需要が常に拡大傾向にあるので、インフレ率が高い傾向にある

 結果、金利が高い場合も多い

・株式市場は、景気変動の影響を受けボラティリティが大きい傾向がある

・石油や鉱山など天然資源に恵まれた国では、消費国での需要が順調であれば恩恵を受ける構造


日本市場との連動性が低いことをメリットとして追及するのであれば、新興市場や資源国市場に目を向けることになる

しかし、総じて先進国よりもリスクが大きくなりやすい点には注意は必要であろう

エンベロープとケルトナーチャネルの違い

1,ケルトナーチャネル

・TPの移動平均を中心線(EMAを使うことが多い)

・ バンドはATRを使用(パーセンテージや標準偏差を使わない) 

・計算式

 TP=(高値+安値+終値)/3

  TR= MAX(当日高値ー当日安値、当日高値ー前日終値、前日終値ー当日安値)

  ATR=TRのn期間移動平均

 上下バンド=中心線 ± m *ATR

・スチュアート・エバンスによると、「バンド接近による逆張り型の売買戦略よりもバンド突破によるトレンドフォロー型の売買戦略で効果ありそう」と述べている

 

2、エンベロープ

・移動平均線から上下に乖離(2%、3%、5%、10%などの乖離率)させた線

・計算式

SMA = N日単純移動平均
SMA2- = SMA × (1 + 2 × (-A) ÷ 100)
SMA1- = SMA × (1 + (-A) ÷ 100)
SMA1+ = SMA × (1 + A ÷ 100)
SMA2+ = SMA × (1 + 2 × A÷100)

 N,Aは任意、通常はN=25,Aは3,5が使われる

 

RSIとRMIの違い

・ 相対モメンタム指数(RMI)は、1993年にロジャー・アルトマンによって開発

・ RSIが鋭角に頻繁に上下するため、売られ過ぎ・買われ過ぎのシグナルがわかりやすくするように平滑化されたもの

・計算式

モメンタム=当日の終値-M日前の終値

Mo = M日モメンタム
Mop = 前日比プラスのMoのN日修正移動平均
Mom = 前日比0以下のMoのN日修正移動平均
RMI = Mop ÷ (Mop + Mom) × 100
Mは任意。N=14を使うのが一般的。

・70~90%の上方基準線よりも上にある時は買われ過ぎ、10~30%の下方基準線よりも下にある時を売られ過ぎと判断する

2023年11月11日土曜日

【テクニカルアナリスト】市場趨勢分析についての概要

 1、市場趨勢の歴史と基本

 ・市場趨勢指標は英語では、Market Breadth(マーケットブレドス)といい、直訳すれば「市場の広さ」という意味です。

・株式市場でどれだけ多くの銘柄が買われているかを示す言葉で、日本では「物色の広がり」という表現を使うことがおおです

・A・W・コーエンが1968年に出版した本で、ニューヨーク証券取引所に上場している銘柄を対象に上昇下落銘柄比率、移動平均上位銘柄比率、強気%指数など様々な市場趨勢指標を紹介しています

 

2、市場趨勢の内容

 ・株式市場で取引されている全銘柄の騰落率により、上昇銘柄と下落銘柄に分け、その割合の度合いを測ります。ほぼ半々の場合を中立として、市場全体で買い意欲が高ければ、上昇銘柄が増え、買い意欲が衰えてくると、下落銘柄が増えてきます。それに合わせて、市場趨勢指数は中立の水準を超えて、または下回ってきます

 

3、市場趨勢の注意点、種類 

・市場趨勢指標は、市場環境の好転と悪化を示唆しており、個別銘柄の騰落を直接的に判断する指標ではないものの、投資環境の好悪を判断するうえで重要な指標といえる。

・また市場趨勢指標は市場に参加する投資家で強気見通しを持つ投資家比率を示していると考えられます。従って、市場心理の方向を示しています

・投資家の心理は日々の様々な情報を織り込んで変化するので、市場趨勢指標は一直線に変化することはなく、変化の動向をみることが重要となります。

・留意点として市場趨勢指標の多くで株価水準はほとんど考慮されていません。

・低位株も値がさ株も同列に扱われ、株数や銘柄数だけで判断されてしまいます。

・このため、必ずしも市場の動向を正しく反映しているとは限りません。

・具体的に市場趨勢指標は「移動平均上位銘柄比率」「騰落レシオ」「新値レシオ」「評価損益率」などがあります

【テクニカルアナリスト(相場)】著作権法に関して、テクニカルアナリストが気をつけるべき点の概要

 テクニカルアナリストは、レポート等を作成する際、著作権法に抵触しないように、十分注意しなければならない

 

 1、著作権法の趣旨

 ・著作権とは、自分の考えや気持ちを作品として表現した著作物と、著作物を創作した人である著作権者、その著作者に対して法律によって与えられる権利のことをいいます

・著作権法に定められた著作物とは「文芸、芸術、美術または音楽の範囲にぞくするもの」とされています

・具体的な著作物には様々なものが挙げられますが、どの著作物が関わるものであるかを確認する必要があります。

・著作物の内容には①著作物を通して表現されている著作者の人格を守るための「著作者人格権」と、②著作者が著作物の利用を許可してその使用料を受け取ることができる権利としての「著作権(財産権)」があります

 

2、著作物利用の手順(ガイドライン)

 ・文化庁では、著作物を利用するにあたっての手順(ガイドライン)を示しています。

・①日本で保護されているかを確認。日本国民の著作物、日本で最初に発行された著作物、条約によって日本が保護する義務を持つ著作物、いずれかに該当すれば保護されます。

・②保護期間内のものかを確認。保護期間の原則は著作者の死後70年間ですが、例外に注意が必要です。

・③無断で使える場合かを確認

・④著作権者を調べ、許可を得る。著作権者と著作者が異なる場合があることに注意が必要です。著作権者から許可をもらわずに著作物を利用した場合、著作権侵害として罰則の対象や著作権者に与えた損害賠償の責任を負うことになります

 

3、引用する場合の注意 

・制約はあるものの私的使用のための複製や自己の著作物の引用などの場合、著作物を利用できます。

・引用する場合は、必然性、正当な目的であること、自己の論文の一部であることが明確であること、引用する部分を「」でくくるなど、引用した部分を明確に区分することが必要です

・また、引用論文の題名・著作者名・出版社名・引用した部分が掲載されているページ数などを示すことが求められます


【テクニカルアナリスト】ストキャスティクスとウイリアムズ%Rの違い

 1、ストキャスティクス

 ・ストキャスティクスの%Kの算出方法は、

  [(当日終値-n日間の最安値)÷(n日間最高値-n日間の最安値)]x100

・使用方法としては、20~30%の下方基準線よりも下にあると「売られ過ぎ」。70~80%の上方基準線よりも上にあると「買われ過ぎ」と判断します

・また、%Dをシグナルとして用いた2本の交差を利用して方向性を測る方法や、相場の高値(安値)更新時にストキャスティクスが直近高値(安値)を更新しない場合を下落(上昇)転換の予兆とするダイバージェンスによる分析方法などもあります。

・計算期間nは任意でありますが、14、9、5を使うことが一般的です


2、 ウイリアムズ%R

・ストキャスティクスにヒントを得て、ラリー・ウイリアムズが1966年使った指標です。

・算出方法は、

   [(n日間の最高値-当日終値)÷(n日間最高値-n日間の最安値)]x100

・一般的な使用方法は、 10~20%程度に線を引き、それ以下の範囲を「買われ過ぎ」水準とし、逆に80~100%に線を引き、これ以上の範囲は「売られ過ぎ」水準とします。

・ただし、基準線は分析対象ごとに指標の長期推移をみてから決めた方がよいとされています。

・計算期間nは任意でありますが、ウイリアムズが用いた10を使うことが一般的とされています

 

3、相違点

・計算期間

・算出方法の分子部分よる違い

 →%Kが計算期間中の最安値を基準に当日終値が上方に乖離する値幅を測るのに対し、%Rは最高値を基準に当日終値が下方に乖離する値幅を測ります。

・%Rにはストキャスティクスのように2本のラインで分析する概念は基本的にありません。考案者のウイリアムズは、%Kと%Dの交差を売買シグナルとすることに懐疑的であり、%R単体の水準で判断しました

【テクニカルアナリスト(相場)】テクニカル分析に対する批判

1、批判内容

・ テクニカル分析に対する代表例として、「思い込み」と「後講釈」が挙げられます。

・ 認証心理学の研究から投資家心理はゆがめられやすく、このゆがみを「バイアス」といいます。

・ コンピュータが普及する前に考案されたテクニカル手法には、投資家や市場に近い人たちによるバイアスがかかった心理状態で考案された可能性がある手法も見られ、有効性について統計的検討が難しく信頼できないとする批判です。

 

2、代表例:思い込み

・人間には規則性を見出そうとする傾向があるといわれます。規則性のない値動きであっても規則性があると「思い込み」錯覚してしまい、有効な売買シグナルと判断してしまう可能性があります。

・実際は偶然成功しただけなのに、成功が続くとその手法が有効だと「思い込み」錯覚してしまいがちです。

・相場の変動は複雑で不確実な動きであるため、経験から導かれた勝利のルールを鵜呑みにしてはならない


3、代表例:後講釈

・テクニカル分析では移動平均のように価格チャート上に重ねたり、オシレーターのように時間軸を合わせて上下に並べて表示することが多くあります。

・価格推移と指標の適合状態がわかるからです。

・しかし、価格に先行して指標が変化した都合の良いケースだけが目に留まり、価格に変化して遅れて指標が変化したり、無関係に変化した都合の悪いケースは見落とされがちです。

・都合の悪いケースは、単に例外則を追加すれば会費できると考えてしまいがちです

・その例外則を適用した方が良いケースか、適用しない方が良いケースかは後になってみなければわかりません。

・このように過去の結果がわかっている事例をとって、それぞれの場面に適合した判断を下すことを「後講釈」といいます


日本市場と海外市場の連動性

1,先進国市場とは連動性が強い ・経済構造が似ている ・先進国は経済が安定、成長率が低い ・ 国民の平均年齢は高め、人口増加率は低い ・農業など第一次産業の比率は相対的に低く、工業など第二次産業やサービス業など第三次産業の比率が高い  ・金利は低位安定的 ・株式市場や為替市場も安...