2023年8月20日日曜日

【テクニカルアナリスト】一目均衡表の水準論

・ 一目均衡表は、第二次世界大戦前に一目山人こと細田悟一氏が考案した相場観測法で、「時間論」「波動論」「水準論」の3要素を骨子としています。

・一目均衡表の水準論は、値幅観測によって波動の均衡値を探るものです。均衡値には「N計算値」「V計算値」「E計算値」「NT計算値」の4つがあります。

 

・N計算

上昇波動のN計算値は、N=C+(B-A)となります。つまり安値Aから高値Bまでの上昇幅を安値Cに加えることで算出します。下降波動のN計算値はN=Cー(A-B)となり、高値Aから安値Bまでの下落幅を戻り高値のCから引いた値となります。

・V計算

上昇波動のV計算値は、V=B+(B-C)となります。つまり高値Bから安値Cまでの下落幅を高値Bに加えることで算出します。下降波動のV計算値はV=B-(C-B)となり、安値Bから戻り高値Cまでの上昇幅を安値Bから引いた値になります。

・E計算

上昇波動のE計算値は、E=B+(B-A)となります。つまり安値Aから高値Bまでの上昇幅を高値Bに加えることで算出します。下降波動のE計算値はE=B-(A-B)となり、高値Aから安値Bまでの下落幅を安値Bから引いた値となります。4つの中では最も高い(安い)目標株価になります。

・NT計算

上昇波動のNT計算値は、NT=C+(C-A)となります。つまり安値Aから安値Cまでの上昇幅を安値Cに加えることで算出します。下降波動のNT計算値はNT=C-(A-C)となり、高値 Aから戻り高値Cまでの下落幅を戻り高値Cから引いた値となります。なお、NT計算値が出現することは極めて稀だとされます。

 

・これらの計算方法は、目先、小勢、中勢、大勢のいずれも同じですが、小勢波動では倍加することもあります。また、大相場は4倍が目標となり、これを4層倍と言います。

・なお、実際の相場想定では価格水準の均衡点よりも時間の均衡点の方が重要であり予測計算値に固執すべきではありません

 

【テクニカルアナリスト(相場)】日米の代表的な株価指数

1、日本の代表指数(歴史・特徴)

・日本を代表する日経平均株価は東京証券取引所プライム市場に上場する225銘柄で構成される単純平均株価です。

・1949年5月16日 の単純平均株価176円21銭から始まりました。

・当初は東京証券取引所が「東証修正平均株価」として発表していましたが、日経グループに引き継がれ、のちに改称されました。

・構成銘柄の入れ替えは毎年秋(10月初め)の「定期入れ替え」と、合併や上場廃止等が生じた場合に代替銘柄を補充する「臨時入れ替え」があります。

 

・TOPIX(東証1部総合株価指数)は時価総額加重平均型の指数で、「時価総額の変動をとらえた指数」です。

・1968年1月4日の時価総額を100として加重平均して、東証が算出・公表しています。

・2022年4月4日より構成銘柄や算出方法は段階的に変更されることとなりましたが、東証株価指数は継続されます。

日経平均株価は値がさ株などの影響を受けやすい一方、TOPIXは時価総額の大きい金融株等の影響を受けやすいです。両指数は、対象銘柄や計算方法の違いはあるものの、値動きには高い相関性が見られます。

 

2、 米国の代表指数

・ 米国市場では、ダウ工業株30種平均が代表的な指数の一つです。

・S&Pダウ・ジョーンズ・インディーズが算出・公表しています。

・1896年5月26日に40.94ドルの初値を付けてから、除数を変化させながら連続性を維持しています。

 

・S&P500はS&Pダウ・ジョーンズ・インディーズが算出する、浮動株調整後時価総額比率加重平均した指数です。

・対象は米国の取引所に上場する500銘柄です。

 

・同じく時価総額加重方式では、ラッセル指数があります。ラッセル1000は時価総額上位約1000 銘柄で構成され、米国市場時価総額の9割超を占めています。

・ラッセル2000は米国市場の時価総額の約1割を占めるにすぎませんが、中小型株の指標として利用されています。

・ラッセル3000は米国市場の約98%(21年3月時点)をカバーしています。

【テクニカルアナリスト】指数平滑移動平均(EMA)と加重移動平均(WMA)との違い

1、EMAやWMAが開発された背景

・ EMAやWMAは、株価に対する単純移動平均(SMA)の遅行性を改善するために開発された移動平均の代表的存在です。

・SMAは、計算期間をnとした場合、(n-1)/2だけ遅行する性質があります。

・価格トレンドを認識するうえで、遅行性は計算期間の短い移動平均はともかく、計算期間の長い移動平均になるほど無視できない問題となります。

・SAMAが計算期間内の価格の比重が均等であるのに対して、EMA、WMAは共に計算期間内の直近に近い価格の比重を高めることにより、遅行性を減少させていますが、比重のかけ方に違いがあります。

 

2、EMAの定義、計算式、特徴

 ・計算式は、EMA(n)=前日EMA+α×(当日値-前日EMA)で、計算期間n、平滑化定数をα=2/(n+1)として算出します。

・ただし、初日は当日を含めた過去n日観のSMAを使用します。

・EMAは直近の価格を2倍に加重してから、価格の比重を直近から過去に向けて指数関数的に下げていることが特徴です。

 

3、WMAの定義、計算式、特徴

・計算式は、WMA(n)={(n-1日前の価格×1)+(n-2日前の価格×2)+・・・+(前日の価格×(n-1))+(当日の価格×n)}÷(1+2+・・・+n-1+n)となります。

・WMAは当日からの隔たりに応じて、計算時間内の比重を直近から過去に向けて直線的に下げていることが特徴です。


4、EMAとWMAの比較

・ WMAは計算時間内の値だけが移動平均に反映されますが、EMAは、前日の移動平均を計算に用いるため、過去の値動きの影響は大幅に減衰するものの、計算時間外の過去の株価の影響が半永久的に残る性質があります。

 

5、応用されている指標 

・EMAやWMAの使い方は、SMAと同様でMAの傾きで、価格トレンドの方向性を判断します

・EMAはWMAと比較して、更に計算上直近の価格に比重が大きく、古い株価の比重が小さくなります。より遅行性が小さくなることから、価格変動に対する感応度は高くなり、トレンドの転換点を早く認識することが可能になります。

・このような利点から、EMAはMACDなど他のテクニカル指標にも応用されています。

【テクニカルアナリスト(相場)】順張りと逆張りの概要

1、順張り

・順張りとは対象価格のトレンド方向に合わせた売買で「トレンドフォロー」といいます。価格が上昇傾向にあるときに買い参入し、下落傾向にあるときに売り参入します。

・利点は、価格トレンドに乗ることが期待できることで、トレンドが長期間発生した場合など、相対的に大きな利益を得ることが可能です。

・参入タイミングとしては、各種トレンド分析手法を用いるほか、前回高値(安値)、年初来高値(安値)等を更新したら買う(売る)など一定の価格を設定し、その条件をクリアした段階で参入する手法もあります。

・欠点は、高値掴みや安値を叩く危険性があることです。材料出尽くし等により順張りで買った(売った)価格が天井(底)となる可能性は否定できません。参入ポイントが高値(安値)である場合、価格反転に伴う損切りが遅くなれば、損失が大きくなるかの可能性もあり注意が必要です。

 

2、逆張り

・逆張りとは価格が売られ過ぎと判断されるときに買い参入し、買われ過ぎと判断されるときに売り参入するなど、行き過ぎれば戻るという考え方をもとに現在の方向性とは逆の動きを狙う投資手法です。

・逆張り投資家のことを「コントラリアン」とも言います。

・利点は、平均回帰、ドルコスト平均法、ナンピン売買、押し目買い・戻り売りといった、相場が行き過ぎれば反発の確立が高いといった考え方に沿っていることで、レンジ相場では有効な点が挙げられます。

・参入のタイミングは、25日移動平均からの乖離度合いRSIやストキャスティクスの水準値の超過過去の期間の上昇率(下落率)といった各種テクニカル分析手法を用います。

・難点は、新しいトレンドが始まった場合には相場が反転しないので、損失が大きく膨らむ危険性があることです。投資対象への思いから「バリュートラップ」塩漬けになる危険性も高いです。

 

順張りでも逆張りでも、冷静かつ計画的な損切りを執行できるよう準備する必要があるでしょう

日本市場と海外市場の連動性

1,先進国市場とは連動性が強い ・経済構造が似ている ・先進国は経済が安定、成長率が低い ・ 国民の平均年齢は高め、人口増加率は低い ・農業など第一次産業の比率は相対的に低く、工業など第二次産業やサービス業など第三次産業の比率が高い  ・金利は低位安定的 ・株式市場や為替市場も安...